Mellow Tones 3rd Tour @横浜O-SITE ライブレポート(後)

昨日のレポに書き忘れましたが、
森君や宮川さんの言葉は、かなり脳内補完入ってますので、
何卒、ご容赦くださいませ。

<<Mellow Tones 3rd Tour @横浜O-SITE ライブレポート(後半)>>

8 Neophilia
「皆さん、キュンキュンしてますかー?」
と話かけた後、そのフレーズで、
元プロレスラーのあの人を思い出してしまった森君。
「イヤだ……毎回最初にこんな呼び掛けするライブ(笑)」
と言いながらも、ちょっとアゴをしゃくれさせ、
森君「皆さん、キュンキュンしてますかーー!!」
お客さん「イェーッ!!」
2回も繰り返していました。

9 Water Drops
間奏あけが少し変わった気がしたのは気のせいかしら?
この曲の森君の声はどんどん艶がかかっていって、
個人的には雨のラブソングつながりなのか、
聞く毎に好きになっている曲です。

最初に書きましたが、
森君と宮川さんは今日の会場O-SITEを
すごく褒めていました。
宮川さん「ここ、いいですね」
森君「ですよね!後ろの方の人まで良く見えるし」
宮川さん「中々快適な会場というのは無いんですよ」
沢山の会場で演奏してきた宮川さんの言葉は、
説得力が有ります。

ここで、森君愛用のエレガットの話から、
以前にも話に出て来た、ギター職人の川畑完之(かわばたかんじ)さんの話題に。
一本、一本、注文を受けて、
その人に合ったギターを作りたいという川畑さんのやり方は、
基本的にインフラ環境が決まっている音楽業界では、
かなり非効率的な方法だったそうですが、
川畑さんはそれを貫き、今では順番待ちになるほどの人気に。
その「完之さん」に、
以前エレガットを見てもらって、ブリッジを取り替えて貰ったそう。
ブリッジと弦が垂直に当たる方が良いと、
牛の骨(!)をノコギリで切り出し、
森君エレガットにピッタリなブリッジを作成してくれたそうです。

森君がこのエレガットに惚れ込んで、
ライブで使うようになった当初、
音は良いんだけど、中々上手く音が拾えず、
PAで苦労していた事を思い出しました。
それが、ある時期から、
低音から高音まできれいに響くようになり、
弦を変えたんだとばかり思っていましたが、
そんな変化もあったんですね。
メローではこういった裏話を聞けるのも楽しいです。

さて、次の曲へ行く段になり、
パラパラとファイルをめくっていた宮川さんが
「次なんでしたっけ……あ、これ、大変ですね……
 その次も、大変なんですよね……」

と軽くボヤいています。
宮川さんがボヤく程とは何が来るの!?
前のめりにワクワクしていると、
ちょっとお久し振りのこの曲でした。

10 Burnin’ Heart
格好良ぃいい!!
森君も、宮川さんも、熱い!
宮川さんが使っている「ささら」のようなスティックから、
衝撃でバチバチと竹の欠片が飛び散ります。

11 コーラナッツウイルス
続けて森君がイントロに入ったのですが、
おもむろにタオルを取り出した宮川さんは、
「ちょっと休憩していい?(笑)」
と一呼吸入れます。
笑ってイントロを弾き続ける森君の承諾を得て、
しっかり顔の汗を拭い、気合いを入れ直すと、
怒涛の宮川さんドラムが炸裂しました。
いや、もう、左手の刻みが半端無いです!!
間奏あけがちょっとだけズレてしまい、
あちゃーという顔をして笑う宮川さん。
それでも、最初から最後まで、
ギターとドラムという小編成で駆け抜けた二人に、
盛大な歓声と拍手がわき上がりました。

12 Funk Redemption
音響の良さに気を良くした森君は、
応答で遊び過ぎてしまい、
サビあけの1フレーズ丸々落とした後、
自分から懺悔していました(笑)

13 交差点
作ってから15年近く経ってからの音源化は、
森君にとっても感慨深い出来事だったようです。

-アンコール-

前回の”JAM ADDICT”は、
ゲストの大橋君とお互いの曲をやるにあたって、
キッチリと譜面通りに覚えるのでは、
ジャムセッション(=JAM ADDICT)らしく無いから、
返ってそういう覚え方はしなかったけど、
その分、曲自体を自分の体に入れる必要はあって、
すっごい練習したそうです。
「大変だけど、勉強になります」
「だけど、今回は完全なワンマンで、
 ナチュラルに楽しめました。
 もちろん、ここは僕の部屋だからですけどね(笑)」

14 Rainbow Seeker

途中で休憩も挟んだはずなのに、
あっという間のライブでした。
楽しかった!!!
けれど、何の告知もしなかったよ(笑)

と、思ったら……
照明も付いて、SEも流れ出したのに、
お客さんは帰りません。
拍手が鳴り続けています。
いつものアンコールではサクッと出てくる森君も、
今回ばかりは長考に入ったようですが、
少し経って、宮川さんと一緒に再登場してくれました。

-Wアンコール-

「ダ、ダボゥ(笑)、……ダブル行っちゃう!?」
(お客さん大歓声)
「よし!!Wアンコールありがとうございますっっ!!
 で、どうしよう。何やろうか……」

森君が宮川さんの方へ視線を向けると、
宮川さんはA4サイズのポーチを取り出します。
「ジャン。森ファイル有りますよー」
中からは、沢山の譜面が!
「森君に最適なシンバルも書いてあるんです」
掲げて見せてくれたポーチの表面には、
マジックでシンバルの名前が並んでいます。
「おぉ~!」っと、どよめくお客さんと森君。
「うちには床が抜ける位シンバルがあるんだけど、
 その中から森君に一番合ったセットを組んだの」

「そう言えば、宮川さんのうちにはシンバルいっぱい有りましたね~。
 人によってそんなに違うんですか?」

「その人の声質とか曲調とかがあるでしょ?それに合わせて一晩かけて選ぶんだよ」
「一晩!!」
「あーでもない。こーでもないって言いながらね~(笑)」
感動するお客さんに向かって、おばちゃんのように手をペコンと招いて、
「ドラマーだったら当たり前ですから(照)」
と謙遜する宮川さんでした。

「何やろう?僕は自分の曲だから全部できるけど(笑)、宮川さんとやったの何が有ったっけ?」
(譜面をめくる宮川さん)
「そう言えば、今日はこれやってないんだね!いつもやってるのに(珍しい)」
「ゼロ地点か。たまには、いつもやってる曲をやらないのもいいかなぁと」
「アンコールだから締めの曲っぽい感じの曲がいいよね……って、何で俺が選んでるんだ!(笑)」

「どうしよう。何にしようか……」
(お客さんから”キラキラ”のリクエスト)
「”キラキラ”いいね!宮川さんやったことあったっけ?」
「あるよ~譜面も、ほら……って、面白い。この譜面ハイブリットだ」
「ハイブリット?」
「前半森君の譜面で、後半自分で書いてる(笑)」
「あぁ、そう言えば、後半が見当たらないって言って自分で書いてましたね」
「そうそう、そうだった。あ、この曲、最後が何かあるんだっけ」
「あ、ここかな~」
ラストのサビに入った直後のおかずを弾いてみせる森君。
「なんでしたら、部分練(習)します?」
ステージで練習しようと持ちかけるフリーダムさはやっぱりメローですね。
「えっ!?いや、大丈夫!」

という、ながーい前振りの後、Wアンコールが始まりました。

15 キラキラ
宮川さんのドラムも順調に進んでいると思ったのに、
2番に入った途端、森君がガッツリ歌詞を忘れてしまいました。
(「自分の曲だから全部できるけど(笑)」が盛大なフラグになってしまいました!笑)
途中、チョロっと思い出したりもしたみたいですが、
「2番の最初って歌詞なんだったっけ~~~??」
とお客さんに聞き始める森君。
どうも、頭から思い出せないとスムーズに行かないのでしょうか。
お客さんから歌詞を聞いた森君は、
「え、移り行く?移り行く……(大きく頷いて)そう。移り行くだ」
と満面の笑みを浮かべ、納得いった様子でした。
最初がわかれば、どこかにあるスイッチが押されたかのように、
その後の歌詞はスラスラ出てくるんですね~。
最後のサビのおかずも、宮川さんとアイコンタクトでバッチリ決まりました。

そして、次回ワンマンの告知も有りました!!
次回のワンマンはバンドスタイルだし、また盛り上がるといいなぁ。

大勢のお客さんの拍手と歓声の中、
Mellow Tones 3rd Tour@横浜O-SITE は幕を閉じました。
楽しかったよぉおおお!!!!