森 広隆 ワンマンツアー2004@南堀江 KNAVE(大阪)-Live Report-

森 広隆 ワンマンツアー2004@南堀江 KNAVE(大阪)-Live Report-

森 広隆 ワンマンツアー2004 2004.8.21 南堀江 KNAVE(大阪)

 8/21大阪ワンマン 投稿者:ぶん@委員長  投稿日: 8月 9日(月)14時45分51秒

残念ですが、欠席します。 (チケットはまだ届いておりませんが・・・)

大阪に行かれる皆さん、お会いできなくて本当に残念です。

確かに、この日・この時間に↑の書き込みを掲示板にしたのは私です。そしてBlogに書いた通り、この直後に届いたチケットの整理番号は「1番」。ネタの神様&森の神様(?)がいらっしゃいました。それでも躊躇する私に、更なるお達しです。試しに「乗換案内」で検索してみると、あら、バッチリ開場に間に合うじゃありませんか・・・。時間的に日帰りも行けそうですね。お財布にお札が1枚も無くても、新幹線のぞみ号で往復できるのでしょうか?→(答)貯金を下ろせばいいのです。
そんなわけで、↑の書き込みをしたのは私ですが、2004年8月21日(土)午後5時半、開場を待つ列の一番初めにいそいそ並んでいたのも私なのでした(^_^;)

移転した後のKNAVEに行くのは初めてでした。ステージと最前列がかなり近いです!ステージ自体そんなに大きくなくて、高さも余り高くないので、奥の方の波多江さんのドラムセットまでバッチリ見えます。

開場から開演までの時間が30分と短めだったので、思っていた以上に早く客電が落ちて、歓声と共にSEの”Music Of The Mind”(Jamiroquai)が鳴り響き、森君を先頭にメンバーの面々が入ってきました。ワンマンだからサウンドチェックも万全。メンバー全員が少しだけ音出しをすると、すぐに森君は”Trickstar”のイントロをかき鳴らし始めました。実は私、最新CD『Rainbow Seeker』の中で、この曲が一番好きなので、初っ端から一気にテンションUpです。曲中、森君は
「こんばんは、森広隆です!今日は最後まで楽しんで行きましょー!」
とおっきな声で叫んでいました。

1曲目が終わると、息つく間もなく次の曲が始まりました。”ゼロ地点”です!!かなりビックリしました。(もうですかっ!)と心の中で叫んでしまいました。色んな意味で、今回のワンマンツアーは新しい森バンドを見せてくれそうだと言う期待感がぶわっと湧き上がります。そして、久し振りの”悪魔の提言”。(7/2にやらなかった曲はみんな久し振りなんじゃ・・・というツッコミは却下致します(^_^;)ノドの調子は良さそうです。が、ちょっと声量が足りない気がしたのは音響のせい(?)

怒涛の3曲が終わって、改めて森君ご挨拶。
「改めまして、こんばんは!森広隆です。今日はワンマンライブに来てくれてありがとう!」

盛り上がるお客さん達。

「久し振りのライブで、その間曲作りなんかやってたんですが、色々と出来た曲の中から一曲やってみたいと思います。”My Girl”
・・・マヂですか!?実は、開演を待つ間、気になる物が二つあって、そのうちの一つが森君のスピーカーに貼られた歌詞でした。『my girl』だの『so cute』だの、果てには『朝までjam session』だの、何だかピンク色っぽい感じの言葉が散りばめられたその歌詞を見て、誰の曲かな~?と隣にいたS君と話をしていたのです。でも、その時、森君の曲だとは夢にも思ってませんでした。本当にビックリだよ!!曲も今までの森君には無い、ファンキーな感じで、私の頭の中をNONA REEVESのボーカルGOTAさんの顔がグルグルと浮かびました。(知らない人にはゴメンナサイ)ビックリしつつも、ノリのいい曲で楽しかったです。

驚きつつも拍手喝さいで”My Giel”が終わると、すぐにまた次の曲のイントロが始まりました。
このカッティングは!!”黒い実”です。いいですね~、この曲も大好きだぁっ。Aメロの間に、森君はギターチェンジ。今回のワンマンで特筆すべき一点がこのギターチェンジです。今までの森君のライブは、最初から最後まで同じギターを使って、曲間で自分でチューニングしていましたが、今回のワンマンは、決まった箇所でチューニングされたギターをテンポ良く交換して、ライブの流れがとてもスムーズでした。ライブを重ねる事によって、こういった経験を積んで行くんだろうなぁと嬉しかったです。(でも、曲中のチェンジはまだ慣れてないっぽかったかな・・・(汗))また、話はライブに戻って、何回も書いている事なんですけど、この”黒い実”とかがそうであるように、森君独特のメロディーと歌詞に毎度やられてしまうわけです。特異なメロディーに、「音」と「意味」を合わせて歌詞を乗せていくのはかなりスゴイ事なんじゃないかと、素人ながら思っているのです。続いては、”夜行性”です。前回はかなり変わったアレンジしてましたけど、今回は元の王道(?)アレンジでした。

さて、ここまで最初の6曲が終わって、森君が話し始めました。かなり長い話だったので、かいつまんで書きます。(違ってるとことか、前後してるとことかあると思います。ゴメンナサイ)

「この”夜行性”っていう歌の通り、僕はかなりの夜行性だったので、夜とかに色々考えたりするわけです。歌を作る時にも、自分の感じた事とかを伝えたいと思って作っているので・・・。初めは自分の事とかで、『どうして自分はこうなんだろ?』とか、そういったことなんですけど、その内に段々話が大きくなって行くんです。だけど、一つの事を考えても、それだけじゃダメで、例えば、戦争の事にしても、それには経済とか、環境とか、人間の欲望とか色んな事が関わってくるわけです。そう考えると、ものごとっていうのは全てつながってるんじゃないかと・・・。縦の、歴史とか時間とかいったつながりもそうだし、横の今現在のつながりもそうだし。宇宙の方から地球を眺めた感じでみれば、地球は僕であり、僕は地球なのかなと。でも、同時に、日本の鹿児島の南に生まれたちっぽけな存在でもあるんですけどね・・・。何かわけわかんないですが・・・。とにかく、全てのものごとはつながっているんだと思うんです。それで、全ての生き物に、様々な神に、自分に、そしてこの場に来てくれた皆さんに歌いたいと思います。”Heaven”

印象的なギターのアルペジオと、森君の唄だけで始まるこの曲は、相変わらず森君らしい曲だと思うけれど、以前の曲と明らかに違うなぁと感じているのはその歌詞の視点。ちょっと話がループしちゃったりもしてましたが、この日の森君が一生懸命に話しているのを聞いて、その理由が何となくわかったような気がしました。(あくまで、私個人の受取り方ですが・・・)森君の歌ですから、もちろん、森君の視点で感じた事が歌われるんですが、この曲はその森君の視点の向こう側に、色々な物が見えてくるような気がしたのです。昔の曲は、「森君と彼が見ている対象としての何か」の2点が、双璧のように立っている感じだったのが、この曲は森君が見ているものは1つだけじゃなくて、もっと広い視点で、つながりを持った様々な物を歌っているのかなぁと。そしてその中に、彼が思うなりの”HEAVEN”を歌ったような気がしたわけです。(かなり、妄想気味ですね・・・)まぁ、くだらないタワゴトを抜きにしても、とてもいい曲だと思っているのは確かです。早く音源化して欲しいなぁ。

曲間で森君がアコギに持ち替えた後、”並立概念”が始まりました。前の曲からの流れもあって、お客さんもじっと聞き入っているようです。1番のサビの歌詞が抜けたのは、聞かなかった事にしておきましょう(^_^;)。

 ”並立概念”が終わった後、森君と馬場さんを残して、他のメンバーは一旦退場。アコギ2本の、森君曰く『フォークデュオ』での”白日”となりました。

またメンバーが勢ぞろいするのと同時に、森君はギターを置いて、おもむろにマイクスタンドからマイクを外しました。
「実は、曲を作る時にキーボードで作ったりもするので、今日は鍵盤をちょっとやってみようと思います。
[ステージのセッティングを待つ]
何かこういう(マイクを持ってしゃべる)司会者スタイルって、普段しないので新鮮です。蝶ネクタイとか欲しいですね。軽部みたいに・・・(笑)軽部って、呼び捨てなんて・・・(苦笑)」

この時、森君の話に笑いつつも、私の目はステージ後方に釘付けでした。紺ちゃんがウッドベースを持っているのです!!!前述した「この日、気になる物」の2つ目がまさにこのウッドベースで、開演前からステージに用意してあったのです。開場入ってまず、「うおぉ!ウッドベースじゃん!!」とドキドキしました。ウッドベース大好きなんですよ~。
さて、キーボードがセッティングされ、森君は慎重にマイク位置を修正します。
「これがまた難しいんですよね」
とか言いながら。準備完了すると、感触を確かめつつ、森君が弾き始めました。お!鍵盤、前より上手になっていませんか!?ポロン、ポロン、ポロン♪とスケールで鍵盤を駆け上って、ついでに鍵盤の無いとこまで弾く真似をして笑いを取ったり。それにしても、上手くなりましたね~。まだ、慎重さは抜けないものの、以前”Pebama”をやってガチガチだったのに比べれば雲泥の差です。でも、この曲は何だ?と思ったら、”不思議な模様”でした。紺ちゃんのウッドベースもいいですし、西脇さんのクロマティック・ハーモニカもかなりいい味出してます。前に聞いた時よりも、グッと曲の深みが増してるような気がしました。続いて、西脇さんだけKey.に戻って”Pebama”です。しっとりとした時間が流れました。

鍵盤の2曲が終わって、キーボードが引っ込む間に、森君はまた「軽部スタイル(笑)」に戻って、間をつなげます。
「オリンピックすごいですよね!そう言えば、水泳に『森 隆弘』っていう人いるの知ってますか?何か親近感沸いちゃいますよね~(笑)森隆弘金メダル!みたいな・・・。」

キーボードが撤去されて、ギターを持った森君は、曲に行かずにまた話し出しました。家のベランダに蜂が巣を作った話。最初はほっておいたのが、段々ベランダを占拠しだしたので止むを得ず、薬屋さんで蜂用の殺虫剤を購入。(蜂に効く殺虫剤を見つけるのに店員さんは右往左往・・・)その名も『マグナムジェット』と言う、ガンタイプの殺虫剤は威力満点で、「ハードボイルドのようだった。」とその効果に森君大満足だったようです。そして「ハードボイルドってかっこいいですよね。」と森君が言ったのを受けて、いきなり西脇さんが「うん、ハードボイルドいいよね。」と紺ちゃんに振って、ぎこちなくも紺ちゃんはウンウンとうなづきました。けれど、森君はそのまま飲み物を取りに後ろを向いてしまい、何だったの?と思っていると、立ち位置に戻ってまたハードボイルドが好きで、愛読書は村上春樹の『この世の終りとハードボイルド』だと話し始めました。西脇さんのネタ振りが台無しです・・・。(^_^;)ネタ合せはしっかりとやりましょう(笑)

話はまだまだ続き、最近作ったインストの曲で、テンポが良く”Desperadp(=ならずもの)”という仮題を付けた所、良く聞いてみると刑事ドラマのオープニングテーマのようだと思ったそうです。
「画面の向こうから刑事役の人が走ってきて、ピタッとストップモーションで銃を持ったまま止まったとこで、画面下に役名等のテロップが!みたいな・・・。そんなわけで、調子に乗って「ならずもの刑事(デカ)」とか呼んじゃったりしてるんです。では、聞いてください”Desperado”

と言った途端に、照明が落ちて、西脇さんの弾くサイレンの音と共に、ステージ両端にセットされていた赤色ランプがグルグル・ビカビカと回り始めたので、観客は大爆笑!!赤色ランプがあったの気付かなかったよ~。MCの刷り込み効果もあって、どう聞いても刑事ドラマのオープニングです。森君自身も乗りまくりで、曲中で例のストップモーションを再現したり。曲はめっちゃかっこよかったですよ。何度でも聞きたいなぁ。

会場が盛り上がっている内に、すぐに次の曲”Fuzz Master”です。森君もバンドメンバーの面々もエンジンかかって来ました!お客さんもどんどんテンション上がってるようです。なので、ちょっとだけ歌詞が飛んじゃったのは(以下略・・・(^_^;)。続くは、”ただ時が経っただけで”!圧巻は、ラスト・アウトロの、森君のVo.&ギター、西脇さんのKey.、馬場さんのギター、の3人の掛け合い。何度目かわかんないけど、森君、本当にギター上達したなぁ。かなり、かな~り、嬉しいです。かっこいぃ!
そして、続いて出たイントロで、思わず一人、黄色い声を上げてしまいました。となったら、もちろん”エレンディラ”ですよ。前半部分恒例の馬場さんスパニッシュギターで、更にテンションアップしちゃいます。声を出さずに、口パク(?)で歌ってました。間奏では、メンバー各々のソロコーナーがあって、更に嬉しい!!特に、紺ちゃんと波多江さんのソロは本当に素晴らしいです!ソロ合戦の最後は、もちろん森君。ライトハンド奏法も飛び出しちゃうし、90点(100点満点中)あげちゃいますよ!スケールの最後がちょっと外れちゃったのが惜しかった。それにしても、森君本当にギター・・・(以下略(^_^;)。

そして、特徴のあるフレーズが飛び出しました。”ショ~トケ~キ”ですね。森君&馬場さんのギター、紺ちゃん&西脇さんのデストーションかけたボイスがどんどんスピードアップしながら、かけ合わさっていきます。(初めちょっと噛み合ってなかったけどね(汗))間奏の所に来て、森君が突然話し始めました。
「この曲は『並立概念』っていうアルバムに入っているんですが、一番最後にレコーディングしたので、ライブでやる前にCDに入ったんです。だから、僕としてはちょっと納得いってないんですよ。そんなわけで、今日は皆さんと一緒にこの曲を完成させたいと思います。いいですか~?」
お客さんは歓声で答えます。
「ありがとう!では・・・」
とスピーカーの後ろから、指差し棒を取り出しました。(お客さん、大ウケ)そして、森君と観客の皆さんの掛け合いとなりました。間で早口言葉が飛び出したり(何て言ってるんだかわかりませんでした・・・)、森君がハイトーンでなが~~~~く伸ばしたりして(お客さん拍手喝采)とても楽しかったです。

そして、とうとう本編最後の曲になってしまいました。矢張り今回のツアーではこの曲でしょう。”Rainbow Seeker”です。ノリ良く、明るく、楽しく、〆には丁度いいですね~。Bメロで馬場さんが森君の下の音をハモっていましたが、他の曲とかで上からコーラスかぶせるのに比べて、かなりしっくりきてたように思います。大盛況で本編終了しました。

もちろん、アンコールを求める拍手は止みません。ステージが明るくなると、初めに森君が一人で出てきました。そして、一人ずつメンバーを紹介しながら呼んでいきます。アンコール一発目は”Trash”でした。初っ端の入りで、西脇さんがちょいとミスタッチ。それまでは堂々としていたのに、一瞬、目が泳いでいたのが印象的でした。(・・・西脇さんゴメンナサイ(^_^;))もちろん、その後はバリバリ弾いてましたよっ!(フォローしてもダメですか・・・そうですか・・・)

本日、最後の曲は”CYCLONE”です。えー、森君、今日一番声が出ていたような気がするのは気のせいですか?気のせいじゃないとしたら、余りにスロースターター過ぎです。(爆)もちろん、声が出るにこした事は無いんですけどね。

「今日はどうもありがとうございました!また会いましょうっ!!」
という森君の〆で、ワンマンライブ大阪編は終了しました。(またって言ったからね!ちゃんと聞いたからね!)と大阪の人の声を勝手に心で代弁しながら、私の突然の大阪行きも一段落です。まぁ、おうちに帰るまでが遠足ですけどね・・・。

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