森 広隆 ワンマンライブTOUR2003 @渋谷CLUB QUATTRO-Live Report-

森 広隆 ワンマンライブTOUR2003 @渋谷CLUB QUATTRO-Live Report-

森 広隆 ワンマンライブTOUR2003
2003.7.7 @渋谷CLUB QUATTRO

 前日からぐずついていた天気は、時々小雨が降ったり、また止んだりを繰り返していた。森君のライブって雨多くない?いっつも傘のやり場に困るんだけど・・・と思いながら道を急ぐ。
個人的にただでさえ忙しい時期のしかも月曜日!必ずスーツ着用のこの曜日にワンマンとは泣かせてくれるじゃないですか。もちろんスーツにヒールの靴で参加するはずもなく、着替えてから会場に向かったので時間がギリギリ。
小雨のぱらつく中、傘を差してる余裕なんて無くて、人込みを縫うように渋谷の街を小走りで駆け抜けた。(この場合雨を呼んでいるのは森君?それとも私?)

会場15分前。パルコQUATTRO入り口には既に人が集まっていて、階段の方にも列が出来始めている。その光景を見て「とうとう来たね!」と一気にテンションが上がる。前回の初ワンマンに比べれば血の騒ぎっぷりは落ち着いてはいるものの、やっぱり森君ライブなのです。ワンマンなのですよ!落ち着けと言う人の方がどうかしていますね。(ォィ)

今回もやってみたりした『お花を贈ろう企画part.2』の代金を【大入り袋】で頂いちゃったり(Sold Outおめでとう!)、 談笑なんぞしていると会場の方から「まもなく開場しますので、整理番号Aの方から階段に並んでください」の声が。「うわっ!まだお花確認していない~っ。後でだわ。」と階段を上る。階段では、ずらりと人が並んではいるものの完売したにしては人数が少なめで、月曜日だし後から駆けつける人の方が多い様子。皆さん開演に間に合いますように。

開場時間!前に並んでいる人達がどんどん会場に吸い込まれて行くのを見ると、私の番はまだ?と気持ちばかり焦ってしまう。いよいよ自分の番になって、カメラチェックのお兄さんが「カバ(・・ンの中を拝見させて頂きます)」と言うのと同時に、半ば脅迫的な勢いで「ありません!」とカバンを突き出し2秒でチェックを済ませると、配布されているフライヤーをひったくり、階段を駆け上るのでした。(あ、花チェックしてないよ・・・)

見慣れた会場内には矢張り”禁煙”の文字が。さすが森君ワンマン。ポジションをしっかり獲得して(背の順ありがとう!H氏)、またロビーにとんぼ返り。階段を上ってくるお客さんに逆行しながら、物販コーナーへ。そうなんです!今回のお目当て【CYCLONE Tシャツ】を買うのです!ブルー・オレンジ・オリーブの3色がサイズも豊富に並べられて(自称:【CYCLONE Tシャツ】宣伝マン)、「ウシシ」と思わず怪しい声が漏れる。ブルー頂きっ!と思いきや、【CYCLONE トートバック】なるものが置いてあるではないですか!これは私に買えとおっしゃっているのですね?(空耳です)そうなんですね?(誰も言っていません)わかりました、買いましょう!(だから言ってないってば)ついでにTシャツ・オレンジも頂きましょう!(結局衝動買いなのね)てなわけで、大満足な買い物を済ませ、ウッキウキで会場に戻ろうとしたけれど、何か忘れている気がする。あ、花見てないよ!(コラ)今回は”CYCLONE”から連想して何となく夏っぽいイメージでお願いしてあったので、ひまわりをメインに色とりどりのお花が咲き乱れて、こちらも大大大満足!参加してくださった皆様、本当にありがとうございます。

さぁっ!後は開演を待つばかり!

 客電が落ちると同時にかかったSEに思わず懐かしい!と声を上げる。まだメジャーデビューする前、森君がパーソナリティーをやっていたラジオ番組があって、そこで毎回かかっていた曲。JAMIROQUAIの曲だったかなぁ。よくわかりません。とにかく、一瞬、2年前に気持ちがタイムスリップしてしまった。けれど、森君達の登場にまたまた一瞬にして戻ってきました。2003年7月7日七夕。いよいよ開始!!

ライブはいきなり”ただ時が経っただけで”で幕を開けた。観客サイドも一気に「おぉっ!」っと盛り上がる。こんなテンションで最初っから行っちゃうの!?と嬉しい悲鳴。森君ののどの調子も良さそうで、不安無くライブにのめりこんで行く。楽しい~~っ!森君自身もめっちゃ楽しそうで熱い歌&演奏は更に更に熱く、定番となった蓋無しポットの蒸気の副作用(!?)も手伝って、2曲目の”Mine All Mine”で既に汗だくだく。でも、その様子が更にお客さんを熱くさせる熱気となって伝わっていくような気がしました。今回のワンマンに向けてリハもばっちりやっていたのか、ライブ全体を通して各曲のアレンジが更にグレードアップ。バンドとしての安定感・存在感がグッと増して、どこまで進化&深化していくのか期待で目が眩みます。やっぱ凄いよ!
”Fuzz Master””退屈病”と最初の4曲を一気に駆け抜け、最初のMC。

「こんばんは~!」
お客さんも大歓声でそれに応える。森君は満面の笑顔で、本当に嬉しそう。
「今日は最後までめいいっぱい楽しんでください!」
という言葉に「がってん、しょーちっ!!」と心の中で雄叫びを上げる。(いつの時代の人ですか・・・)

MCの間に馬場さんと河内さんがチェンジして、次の曲は”Trash”。これがまたすんごく楽しくて、間奏で半ばセッションしてるみたいに調子を変えて行ったりと4人でどんどん盛り上げて、もう止まらない止まらない。asiaでクラブイベントの時にやった”Introduction”がそうだったように、インストもバッチリなバンドとしても十分成長してきてるなぁと、楽しくて、嬉しくて、身体の中からどんどんエネルギーが沸いてくる。いいなぁ、やっぱり最高!

馬場さんが戻ってフルメンバーになった所で、しっとりと始まったのが”イツモドオリ”。めっちゃ久し振り。前回のワンマン以来。この曲をやるのかぁとやられました。そして”Lover”とスローな曲が続いて、会場全体がしみじみと聞き入っているよう。一呼吸置いた後、唐突に森君が歌い出しました。「えっ!?この曲は!!」この日一番の衝撃でした。まさか、まさか、”歌”をやってくれるなんて!なんて事!
まずい、余りに突然過ぎて涙が!こんな中盤で泣くなんて~っ!と、動揺しながらも丸々2年振りに聞く、しかも初めてのバンドスタイルでの”歌”に涙が止まりませんでした。本当に良かった。

森君がエレアコに持ち替える時間が丁度動揺を落ち着けるのにぴったりで深呼吸してみたり、急いで涙を拭き取ったり。森君も私も準備が整った所で(別に私の準備を待っていたわけで無い)森君のMCが始まりました。
「実は人に楽曲提供なんてしておりまして、そんな中からV6に提供した
”Screaming”という曲をやります。まぁ、ほんのお楽しみという所で・・」
まぢですか!?すげー。会場がどよめきました。ところが続いて、
「あ、でも、曲のみの提供なんで歌詞のカンペお願いします。」
と来たので大爆笑に変わる。カンペが準備された所で森君が歌いだした曲は(失礼ながら)本当にV6の曲なの?と思ってしまう位かっこよくて、歌い終わった後、前の方のお客さんが「もったいない!」と叫んだのはうなずけました。拍手が終わった後、
「こんな風に小銭を稼いだりね。」
とニヤリとした森君にまたもや大爆笑。森君お茶目過ぎ。トークも絶好調。

 ”夜行性”でバッチリ決めてくれた後、河内さんのキーボードが静かに始まりました。”Pebama”だ!そう言えばこの曲も久し振りだわ。今年に入って矢張りMiniAlbum「CYCLONE」からの曲をやることが多かったせいか、ライブの常連(?)だったこの曲も去年のワンマン以来聞いてなかったわけで。やっぱりワンマンだと色んな曲が聞けるのでいいなぁ。とゆらゆらと身体を揺らしながら聞き入ってました。

「こっから、ガンガン行っちゃうよ~!」
という森君の掛け声の後、”新しい兵器”が始まりました。観客の皆さんも曲に合わせてどんどん盛り上がって行く気がします。そして”新しい兵器”のアウトロから間髪入れずに”ショートケーキ”のイントロへとつながりました。面白い、そう来るのかっ!途中間奏では、紺ちゃんがベースとマイクをつなげて喋りながら歌っていたり(?)、森君や馬場さんがギターで合いの手のようなので(語彙の不足で大変ご迷惑をおかけしております)遊んでみたりと、ステージにいるバンドメンバー全員が楽しんでいて、それがお客さんにも伝わって会場中が一体となってライブを楽しんでました。

次に、馬場さんのギターがフラメンコとかで使うスパニッシュギター(名前違うかも)に変わって、何をやるんだろう?とはてなマークが浮かんだ瞬間、だーい好きなイントロが始まるではないですか!”エレンディラ”なんだ!馬場さんのギターのおかげで情感が3割り増し(当社比)となった”エレンディラ”は益々かっこよくなっていて、踊りまくりの飛び跳ねまくりでした。気持ちいいっ!波多江さんのドラムが少し入った後(この間に再びエレキギターに持ち替えた馬場さん&アシスタントの人の連携プレーは見事でした)、いよいよ”ゼロ地点”です!もうこの疾走感がたまりません!イントロが始まった瞬間にお客さんもどっと沸きます。やっぱり森君と言えばこの曲なんですよね。そして、本編の締めは”CYCLONE”で。森君史上最高と本人が言う高音も今回は易々とクリア。最後までのどの調子良かった。

「今日はどうもありがとうございました!」
と大声で叫んで、大歓声の中森君&バンドメンバーは去って行きました。

 と同時に、歓声はアンコールを求める声に変わり、拍手も止まりません。堪能したけど聞き足りない!と思っているのはきっと私だけではないでしょう。比較的短い時間でステージが明るくなり、全員が【CYCLONE Tシャツ】に着替えて登場。うん、やっぱこのTシャツかっこいいわ。

アンコールで演奏されたのは、”悪魔の提言””並立概念”。ガラっとイメージの違う2曲で、得した気分。”悪魔の提言”は本当に大好きなので、聞けて更に嬉しかった。

全ての演奏が終わった後、
「今日は来てくれて本当に嬉しいです。上手く言葉に出来ませんけど、本当に本当にありがとう!」
と込み上げて来る気持ちに言葉が詰まったような感じで、本当に嬉しいんだなぁって思いました。そしてステージ袖に去りながら、もう一度手を口にあてて、大声で
「ありがとうっ!!」
と観客席に向かって叫ぶと、堪らずお客さんも大歓声で応えていて、本当に本当に大満足なライブでした。

 この後引き続くツアーがめっちゃ楽しみです!

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