並立概念 インストアツアー
@タワーレコード 渋谷店
-セットリスト-
【バンドスタイル】
1 黒い実
2 ショートケーキ
【森君アコギ&馬場さん】
3 共生
【森君アコギ&バンド】
4 並立概念
【バンドスタイル】
5 BOMBER
(山下達郎)
6 ただ時が経っただけで
7 ゼロ地点
<アンコール>
不思議な模様
Bass:紺野光広
Drums:波多江健
Keyboard:河内 肇
Guitar:馬場一嘉
「楽しかった~っ!!」今回はこの一言につきるんじゃないでしょうか。メンバーも河内さんが入ってベストな5人(河内さん戻ってきてくれて本当に嬉しいです)。インストアライブと銘打っているとは言え、渋谷タワレコは普通のライブハウスと遜色ない会場です。(なんせドリンクも出るんですから)ですから、楽しくないわけがないんですけど。
でも、楽しかったのも確かなんですけど、今回は上手く言葉に出来ません。色々無い頭絞ってみたんですが、自分の気持ちにしっくりくる言葉に出会えませんでした。振り返ってみると「バンドスタイル・出演者森君だけ・ちゃんとライブ用の会場で」というライブは今まで経験したこと無いんです。(なぜなら、人はそれを『ワンマンライブ』と呼ぶのだから)そういった意味で、今回のライブは限りなく『ワンマン』に近かったんじゃないかと思いました。
森君&森君の音楽に出会ってからちょうど2年が経って、色々な事が走馬灯のようによぎっちゃったりして(注:森君はここで終わりなわけではありませんよ、もちろん。) 一言で言うのなら感慨深い、でもそれだけでは全然カバーしきれない気持ちがたっくさん溢れてきたライブでした。更に、極めつけは、「僕のために、僕だけのために、こんなに沢山の人が集まってくれて、ほんっとうに嬉しいです。ありがとう!」という森君の言葉。ライブの最初から最後まで本当に嬉しそうだった森君を見てるだけで、私の涙腺は完全にやられてしまいました。
私のたわごとはさておき、ライブはめっちゃめちゃ楽しかったのですから、そちらの話を。
”黒い実”をは初めて聞いた時、ものすごくかっこいい曲だと感動したんですけど、この日は今までの集大成なんじゃないかっていう事を、1曲目のこの曲 を聞いてすごく感じました。バンドが5人編成になって、×5どころでは無い曲の広がり&奥深さを味あわせて頂いちゃいました。”ショートケーキ”ではアドリブで「ショートケーキ食わせろっ」って森君が言って、紺ちゃんが受けてたのが印象的です。
”共生”は今までなかった森君&馬場さんという組み合わせで新鮮でした。馬場さんのギターは本当にバリバリで、馬場さんが入ることによって「ROCK」な感じが急上昇すると思うんですよ。それが欲しくて「ツインギター希望」ってオフィシャルのBBSに書き込んだんですもの。 そんなわけで、馬場さん加入は大いに満足しているところなんですが(偉そうだよ、あんた>自分) 、この曲を聞いてやっぱり言いたいことができました。「大里師匠、かむばっくぷり~ず!!」ブルースには師匠のリードギターの方が断然いいです。(ギター素人ですが断言致します!)師匠のあのブルージーな感じ(わかってなさそうな語彙が自分で書いててすごくイヤだ)はやっぱり”共生”には不可欠なんですよ。私、欲張りすぎですかねぇ...
この日唯一のカバー曲”BOMBER”は、5人編成で聴くとめっちゃめちゃかっこ良いです。ワンマンでもぜひぜひやって欲しいです。オフィシャルでアルバムにこの曲を入れるときの逸話が載ってましたけど、森君のこの曲に対する、山下達郎さんに対する想いがすごく感じられますよね。森君と出会うことによって知ったアーティストの良さ・凄さっていうのは色々ありますけど、山下達郎さんは私の中でその最たるものだと思います。さて、演奏中またしてもギターの弦が切れてしまいました。新しいギターになってから、弦を切る回数が増えた気がするのは気のせいでしょうか?そんなわけで、次の”ただ時~”は久し振りにストラトで聞きました。やっぱりイントロのカッティングはこの音の方がしっくりくるなぁ。このギターから弾き出される”ただ時~”を、今まで何度となく聞いたわけだし、特にこの曲はイントロがすごく特徴的だから余計そう感じるのかもしれません。森君としてはサイクロンの方が気に入ってるのでしょうか?このギターの音も慣れてくればしっくり来るのかもしれませんね。
ストラトになったギターも、次の”ゼロ地点”では弦を張りなおしたサイクロンに再びチェンジとなりました。この楽器を取り替えている間、波多江さんが様子を見ながら即興でドラムを叩いていて、森君の準備ができるとスムーズに、まるで最初からそういう演出(?)だったかのように”ゼロ地点”のイントロのドラムに入ったのに感動しました。やっぱり波多江さん凄い!!ワンマンではぜひぜひ波多江さんのドラムソロをバリバリにやって欲しいです。いや、もう、これは絶対に聞きたい!!
この日はこの”ゼロ地点”で終了→メンバー退出となって(もちろん、そこで帰るお客さんはいませんが)、アンコールを求める拍手が会場に響き渡っていました。比較的すぐに森君&メンバーの皆さんは戻ってきてくれて、アンコールは”不思議な模様”となりました。森君の声は最後ちょっと辛そうでしたけど、会場全体に森君の声が染み渡ってる気がして、いつもでもここにいたいなぁって思いながら聞いていました。今までのライブは”Pebama”で締める事が多かったんですけど、こういう感じで終るのも素敵だなぁと思いました。
本当にいいライブだったよぉぉぉぉ~。